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有名なFX格言：トレンド・イズ・フレンド（Trend is your friend）とは？
FXの世界でよく耳にする「トレンド・イズ・フレンド」。直訳すると「トレンドはあなたの友達」という意味ですが、これは単なる教訓にとどまらず、実際の取引現場では何度もその重みを実感する格言です。
多くの初心者が、あえて逆張り（トレンドに逆らう取引）をしたくなる場面があります。「そろそろ天井だろう」「もう下がりすぎてるから反発しそう」そんな誘惑に駆られてポジションを持ち、結果的に大きな損失を抱えるのはよくある話です。
しかし、相場は思った以上に「行き過ぎる」ことが多く、上昇トレンドは想像を超えて伸び、下降トレンドは底なしのように感じるほど続くこともあります。だからこそ、「トレンドを味方につける」ことが勝率アップの近道。
私自身も経験上、トレンドに逆らうたびに市場から「お仕置き」を受けてきました。一方、トレンドフォローを意識した取引では、多少のノイズがあっても結局利益が伸びやすいと実感しています。大事なのは、「トレンドは自分の味方」と腹をくくり、波に乗る勇気を持つこと。
たとえ「出遅れた」と感じても、トレンドに従えばチャンスは何度でもやってきます。
逆に、「自分だけはうまく天井や底を当てられる」という自信が、最大の敵になることも。
つまり、「トレンド・イズ・フレンド」は“相場の波に逆らわず、味方につける”シンプルですが、本質を突いたFXの真理だと、私は考えます。
【コラム】「トレンド・イズ・フレンド」は2024年ドル円急変動で有効だったのか？
2024年4月29日、ドル円一時160円突破―歴史的急騰の真実
2024年春、為替市場を揺るがせたのが「ドル円160円突破」のニュースでした。
日銀のマイナス金利解除から一転、金融政策据え置き・追加利上げ見送りを受けて急速な円安が進行。多くのトレーダーが「さすがにやりすぎ」「そろそろ天井だろう」と感じていた中、相場は一気に160円台まで駆け上がりました。
このとき、SNSや個人投資家の間では「そろそろ反転だ」「逆張りのチャンスだ」といった声が多く聞かれました。
ですが、結果として「トレンド・イズ・フレンド（Trend is your friend）」トレンドに逆らわないことの重要性を証明する形となりました。
トレンドに乗った人、逆張りで散った人
実際、4月下旬の円安局面では、トレンドに素直に従い「押し目買い」を淡々と続けたトレーダーは利益を伸ばせました。一方、明確な反転シグナルが出ていない中で「もう下がるはず」と売りポジション（逆張り）を抱えた人は、損失が拡大。
「なぜこんなに円安が進むのか」という感情論や、直近高値への“過信”は通用せず、市場の流れ＝トレンドの強さがすべてを圧倒しました。
このタイミングで実際に使われたチャートを見ると、
- トレンドラインを何度も上抜け、移動平均線もサポートとして機能
- 一時的な調整局面でも“下げきれない”展開が続く
まさに「トレンドはあなたの友達」。一時的な戻りや“違和感”を無理に逆張りせず、相場の流れに乗ることで“利益を最大化できた”典型的な事例です。
実録トレーダーの声
この時だけは逆張りしないと決めていたので、怖さをこらえて順張りだけを継続。おかげで久しぶりに大きな利益を得られました
“そろそろ天井”と売り向かったが、予想を遥かに超えて踏み上げられ、資金を大きく減らしてしまった
など、両極端な体験談がSNS上にも多数投稿されていました。
コラム総括
2024年4月のドル円160円突破は、「トレンド・イズ・フレンド」という格言が“どれだけシンプルかつ強力な武器”になるかを、改めて市場に示した歴史的な瞬間でした。
自分の予想よりも、市場の流れを信じる勇気。それが相場で生き残るための最大の“友”となる―この教訓は、これからも色褪せることはないでしょう。
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