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有名なFX格言:相場は相場に聞け
「相場は相場に聞け」という格言は、相場において“最も信じるべきは自分の予想や他人の意見ではなく、今の値動きそのものだ”というメッセージを含んでいます。
FXトレーダーにとって、ニュースや経済指標、アナリストの予想など、さまざまな情報が気になるものです。ついつい「あの人が上がると言っているから」「この指標が悪いから下がるはず」と外部情報に振り回されがちです。しかし、最終的に「実際の値動き」こそが、すべての情報と参加者の思惑を反映した“答え”となっています。
私自身、予想や思い込みに固執してポジションを持ち続け、実際の値動きが明らかに逆を示しているのに「きっと戻るはず」と自分に言い聞かせてしまったことが何度もあります。けれども、最終的に損失を抑えられたのは、「チャートが明確に逆を示しているなら素直に従おう」と決めてからでした。
この格言が教えてくれるのは、「頭の中で考えること」と「実際の相場の動き」が食い違ったとき、どちらを信じるべきかという問いへの明確な答えです。
どんなに多くの情報や解説があったとしても、結局のところ“今の値動き”こそが唯一絶対の現実。自分の分析を信じつつも、最後はチャートに耳を傾ける柔軟さが、長く勝ち続けるために不可欠だと私は考えます。
【コラム】2024年ドル円相場「相場は相場に聞け」の本当の意味を突き付けられた日
情報過多の時代、最終的な“答え”はチャートが教えてくれる
2024年春、ドル円は160円突破から数日で155円台まで急落。
この間、日銀の政策・米国の金利・各種経済指標―あらゆる材料や専門家の解説が溢れ返っていました。
「日銀はこれ以上介入しない」「米利上げ終了でドル安トレンドに転換する」「まだ円安余地あり」……情報は錯綜し、結局どれが本当なのか誰も分からない状況。
こうした中で生き残れたトレーダーは、「あらゆるニュースやアナリストの予想」よりも、“実際の値動き”に最も忠実だった人たちです。
チャートはすべてを語る
専門家が“円高転換”と言っている中、チャートは強い円安トレンドを継続→素直に順張りした人が勝利
SNSで“そろそろ反転”の声が広がるも、チャートは下げ続ける→無理な逆張りで大損した人多数
このように、どんな情報よりも“今の値動き”を優先した判断が、急変相場での明暗を分けました。
「チャートこそ最大の情報源」
「相場は相場に聞け」とは、自分の思い込みや情報に振り回されず、実際の相場の動き(チャート)が示すサインを信じなさい”ということ。
2024年のドル円乱高下は、“専門家の意見やニュース”よりも、「ローソク足一本」の方がはるかに信頼できる―というシンプルな真理を再認識させられる局面となりました。
コラム総括
迷ったら相場に聞け。すべてのニュース、解説、予想よりも、チャートが示す現実に従う―
それこそが、どんな時代でも変わらない“生き残りの秘訣”であることを、2024年のドル円相場は改めて教えてくれました。
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