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有名なFX格言:利食い急ぐな損急げ
「利食い急ぐな損急げ」という格言は、相場で利益が出ているときは焦らずに利益を伸ばし、反対に損失が出ているときは素早く損切りしなさいというトレーダーの鉄則を端的に表現しています。
多くの初心者トレーダーは、この逆をやりがちです。つまり、ちょっとでも利益が出るとすぐに確定してしまい、一方で含み損が出ると「戻るかも」と期待して損切りを先延ばしにしてしまう。
私自身もこの心理に何度も陥り、小さな利確を繰り返しているうちに、たった一度の大きな損失でそれまでの利益が帳消しになったことが何度もあります。
「利食い急ぐな損急げ」の本質は、感情をコントロールして“利益は伸ばし、損失は素早くカットする”というリスクリワード管理の徹底です。利益をじっくり伸ばせれば、トレード全体の勝率が多少悪くても、最終的にプラスを積み上げていくことができます。一方、損切りを躊躇すれば、トータルでマイナスになりやすいのがFXの怖さです。
この格言は、「自分の感情と逆のことをやる勇気」を持つことの重要性を教えてくれます。損失をすぐに認めるのは苦しいものですが、それを徹底できたときにこそ、安定したトレードの世界が見えてくると私は実感しています。
【コラム】2024年ドル円相場―「利食い急ぐな損急げ」が“生死”を分けた瞬間
一瞬の判断ミスが命取りに
2024年春、ドル円は数十年ぶりのボラティリティを見せ、160円突破からわずか数日で155円台へと急落。この大相場で明暗を分けたのは、“利益確定と損切り”の判断スピードでした。
小さな利益で焦って利確した人は、相場がさらに大きく伸びる波に乗れず利益を限定。逆に「戻るはず」と損切りを遅らせた人は、トレンドの加速に飲み込まれ大きな損失を被る結果に。
この展開は、「利食い急ぐな損急げ」という格言が生き残るための本質であることを、強烈に示しました。
リアルな現場の声
利益が出るとすぐにビビって利確。後から見たら、もっと持っていれば大きく取れたと悔やんだ
急落時、戻りを待って損切りができず、強制ロスカット。これまでの利益が一気に吹き飛んだ
SNSやコミュニティでも、“利益は伸ばし損失は即カット”の徹底が明暗を分けたと語るトレーダーが続出しました。
2024年相場での格言の真価
この乱高下で勝ち残ったのは、トレンドが出たときは利益を焦らず伸ばし、「違う」と感じたら即座に損切りしてリスクを限定できたトレーダーたちでした。
“利食い急ぐな損急げ”はシンプルな言葉ですが、強い相場でこそ最も実行が難しく、最も効果的な“鉄則”だといえます。
コラム総括
利益はじっくり、損失はすぐに。「利食い急ぐな損急げ」ー2024年のドル円大相場は、この格言を信じて貫けた人だけが、相場の荒波を乗り切ることができたといえるでしょう。
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