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有名なFX格言:当たり屋につけ、曲がり屋に向かうな
「当たり屋につけ、曲がり屋に向かうな」という格言は、簡単に言えば“相場で勝ち続けている人の流れに乗り、逆に失敗続きの人の真似はするな”という教訓を含んでいます。FXにおいて、誰の意見を参考にするか―この選択が、あなたの結果を大きく左右します。
SNSや掲示板、YouTubeなど、現代はトレードに関する情報が溢れています。しかし、その中には一見“もっともらしい理論”でも、実は実践で負け続けている“曲がり屋”の意見も多いものです。反対に、淡々と勝ち続けている“当たり屋”は、むしろ発信が控えめだったりするものです。
私自身、トレードを始めた頃は色々な人のアドバイスに振り回され、「この人の言うとおりやってみよう」と思って実行したものの、うまくいかないことも多々ありました。逆に、地道に勝ち続けている人の行動や相場観を観察し、自分なりに学びを取り入れることで、少しずつトレード成績も安定してきました。
この格言は、“情報の取捨選択”の重要性も教えてくれます。成功している人の行動には必ず理由があり、真似をしてみることで勝ちパターンが身につくことも多いです。一方で、失敗を繰り返す人の真似をしてしまえば、自分も同じ落とし穴にはまってしまいます。
つまり、「当たり屋につけ、曲がり屋に向かうな」とは、“勝ち方を知っている人に学び、自分のトレードに取り入れる”ことが、相場で生き残る近道だという本質を突いた格言だと私は考えます。
【コラム】2024年ドル円乱高下「当たり屋につけ、曲がり屋に向かうな」が証明された相場
混乱するSNS・情報戦の裏で“当たり屋”と“曲がり屋”の明暗
2024年春、ドル円相場はかつてない勢いで160円台まで駆け上がり、その直後に5円超の急落という乱高下を演じました。
この異常な値動きの中、トレーダーたちはSNSや投資系掲示板、YouTubeなどから多種多様な情報を収集。
「絶対まだ上がる」「そろそろ反転だ」「介入の可能性高い」―無数の予想と意見が飛び交いました。
しかし、実際に利益を積み上げたのは、常に“当たり続けている人(当たり屋)”の動向に注目し、素直にその流れに乗ったトレーダーたちでした。
“曲がり屋”の誘惑にご用心
SNSなどで頻繁に“予想が外れている人”や、“毎回反対を言って外している人”の意見を信じてしまった結果、
皆がショート目線に切り替わった途端、再上昇に巻き込まれる
ポジションを切り替えるタイミングが毎回裏目に出る
など、いわゆる“曲がり屋”に付き合ってしまい損失を拡大するパターンが多数発生しました。
逆に、冷静に「直近で当たっている人」の根拠やポジション傾向を見極めて、
相場観が一貫している“当たり屋”のやり方をまねたら、乱高下でも着実に利益を確保できた
自分の思い込みに固執せず、成功者の後追いで負けを回避
という、実体験がSNSにも多く投稿されていました。
情報過多時代だからこそ、「当たり屋」を見極めよ
現代の相場は、あらゆる情報が氾濫し“誰を信じていいのか分からない”時代です。
「当たり屋につけ、曲がり屋に向かうな」は、情報の取捨選択がいかに重要かを再認識させる格言でもあります。
2024年のドル円乱高下は、「直近で的中し続けている人」にシンプルについていく勇気が、最も堅実な生き残り戦略であることを示した相場でした。
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