【2025年最新版】FX両建て必勝法|初心者~上級者向け最強戦略ガイド

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目次

初心者編:FX両建ての基礎知識と必勝法に対する基本理解

FX取引で利益を狙う手法の一つに「両建て」があります。本記事では、初心者向けにこの両建ての基本概念や仕組みから、メリット・デメリット、初心者が注意すべき点、そして「必勝法」と呼ばれる戦略の実例まで丁寧に解説します。両建ては一見便利な手法に思えますが、正しく理解して使わないと逆効果にもなり得ます。ぜひ基礎知識を押さえ、賢い活用方法を学んでいきましょう。

FX両建てとは何か?(基本概念と仕組み)

両建てとは、同じ通貨ペアにおいて「買い」と「売り」のポジションを同時に保有することを指します。たとえばドル円で1万通貨の買いポジションを持ちながら、同時に同じドル円で1万通貨の売りポジションを持つような状態です。通常FXでは価格が上がると思えば「買い」、下がると思えば「売り」でエントリーしますが、両建てでは上昇・下落の両方向にポジションを構える点が特徴です。

では、なぜこのような手法が存在するのでしょうか?背景にはリスクヘッジ(損失回避)の考え方があります。相場の変動リスクに備えるため、株式投資などでも「つなぎ売り」と呼ばれる手法が古くから用いられてきました。これは、長期で保有する銘柄を一時的に空売り(売りヘッジ)することで、短期的な下落による損失を抑える手法です。FXの両建ても同様に、急な相場変動や一時的な逆行に対してポジションの損益を固定し、損失の拡大を防ぐために考案された手法と言えます。その歴史的経緯から、両建てはヘッジング戦略の一種として位置付けられています。

一つの通貨ペアで買い(ロング)と売り(ショート)ポジションを同時に持つと、価格変動による利益と損失が相殺されます。上図のように相場が上昇した場合、買いポジションは利益になりますが同数量の売りポジションは損失となり、両者が相殺されるためトータルの評価損益は変化しません。逆に相場が下落した場合は、買いが含み損・売りが含み益となり、やはり損益は動かない状態になります。このように両建てではどちらに動いても損益を一定に保てる点が大きな特徴です。

もっとも、両建てを行うと取引コストがかかる点に注意が必要です(後述するデメリットで詳しく解説します)。また、日本国内のFX会社では両建て自体は禁止はされていませんが、同一口座内で買いと売りを同時に持つ行為は一部海外では規制の対象となることもあります(例:米国では2009年以降事実上禁止)。これは、両建てが必ずしも経済的合理性に優れた行為ではないためですが、国内では投資家の判断に委ねられる手法として位置づけられています。まずはメリット・デメリットを正しく理解し、自分にとって有効かどうか判断することが重要です。

両建てのメリット・デメリット徹底比較

両建てには長所と短所の双方があります。以下に主なメリット・デメリットを整理しましたので、比較してみましょう(メリット=利点、デメリット=欠点)。

両建てメリット(利点) 両建てデメリット(欠点)
損失拡大を一時的に回避できる
相場急変時に両建てで評価損益を固定し、含み損の拡大を防げます。重要イベント前のヘッジ手段として有効です。
取引コストが二重に発生する
ポジションを2つ持つためスプレッド等のコストが2倍かかります。手数料やスプレッド分、不利なスタートとなる点は否めません。
つなぎ売買(ポジション維持しながら逆方向取引)が可能
長期の買いポジションを維持しつつ短期的に売りヘッジするといった柔軟な売買ができます。相場の時間軸をずらした戦略を取れる点は魅力です。
スワップポイントで損失が出る可能性
買いと売り双方のポジションを持つと、多くの場合どちらか一方のスワップがマイナスになります。特に長期間ポジションを放置するとスワップ費用が積み重なり、利益を圧迫します。
強制ロスカット(証拠金維持率低下)を避けやすい
両建てで損益を固定しておけばそれ以上損失が増えないため、証拠金維持率が急落せず強制決済を回避しやすくなります。大きな変動でもポジションを生存させやすい利点です。
証拠金・資金拘束が増える
両建てでは証拠金もポジション2つ分必要になる場合があり、資金効率が悪化します。同じ資金でより有利な取引機会を逃す機会損失に繋がる可能性も指摘されています。
心理的な安心感が得られる
含み損が固定されることで精神的な余裕が生まれ、パニック的な損切りを防げるとの声もあります。感情に左右されにくくなる効果を感じる初心者もいるでしょう。
決済タイミングが難しくリスクも大きい
両建て後にどちらのポジションをいつ外すかの判断は難しく、相場観や経験が求められます。タイミングを誤ると損失が拡大したり、本来得られたはずの利益を逃したりする危険もあります。

「両建ては損なのか?」という疑問を持つ方も多いですが、結論から言えば使い方次第です。確かに何の戦略もなく闇雲に両建てすると、上記のようにコスト面のデメリットが積み重なりやすいため損失につながりやすいです。しかし、適切な局面で計画的に活用すればメリットを享受することもできます。重要なのは「両建て自体は利益を生む魔法の手法ではない」という点です。両建てをすることで相場変動による損益を一時的に固定することはできますが、最終的な利益を出すにはどこかで決済してポジションを解消する必要があるため、そこにトレードスキルが求められます。「両建て=絶対負けない必勝法」という考え方は誤りです。FXにおいて両建てに限らず「必ず勝てる」手法は存在しないことを理解しておきましょう。

両建ては初心者におすすめ?注意点と心構え

結論から言うと、両建ては基本的に初心者にはおすすめできません。メリットよりデメリットの方が分かりにくく、適切に扱うには相場観や経験が必要だからです。ただし「だから絶対ダメ」というよりは、「十分に仕組みを理解して計画的に使わないと危ない手法」と心得るべきでしょう。ここでは、初心者が両建てを使う際に陥りやすい落とし穴や注意点、心構えを解説します。

①「損切り遅延」の心理的罠に注意

両建ては含み損を固定できるため、一見「損失がなくなった」ように感じてしまいます。しかし実際には損失が消えたのではなく先送りされているだけです。初心者の中には、本来なら早めに損切りすべきところを両建てでごまかし、そのまま放置してしまうケースが見られます。これでは含み損自体は減っておらず、時間とともにスワップ費用がかさんだり、いざ決済する時に損失が確定するだけで、結果的に損失処理が遅れた分だけ悪化する恐れがあります。「損切りの代替」として安易に両建てに逃げるのは危険です。むしろ初心者のうちは、小さな損失のうちに潔く損切りする習慣を身につけた方が、長い目で見てトータルの損益は改善しやすいでしょう。

② 両建てポジションの「放置リスク」に注意

両建てにした途端に安心してしまい、そのまま長期間ほったらかすのも大きなリスクです。先述のとおり両建て状態では時間の経過とともにスワップポイントの支払いなどコストが積み上がります。また、証拠金維持率的に余裕がない状態で長期間放置すると、万一どちらかのポジションが強制ロスカットされてしまうリスクもあります。例えば、買いと売りを同量持っていれば理論上損益はゼロでも、急激な価格変動で証拠金維持率が低下すると片方のポジションだけ強制決済されてしまうことがあります。そうなるとヘッジが外れ、一瞬で大きな損失が確定しかねません。両建てにしたからといって決して油断せず、定期的に口座状況をチェックし適切なタイミングでポジション整理を行うことが大切です。

③ 明確な目的と計画を持つ

両建てを行う際は、「なぜ両建てするのか」「どのような条件になったらどちらを決済するのか」という明確な目的・ルールを事前に決めておきましょう。ただ何となく不安だから両建てする、という曖昧な動機では、いざというとき判断に迷い、却って損失を拡大させてしまう原因になります。例えば「重要指標発表で上下どちらか大きく動きそうなのでヘッジ目的で両建てする。発表後○○円以上上昇したら売りポジションを損切りし、買いだけ残す」等、具体的なシナリオを描いてから実行することが肝要です。計画なき両建ては単なるギャンブルと変わりません。初心者の方はまず両建て以外の方法でリスク管理(例えば適切なストップロス設定)を身につけ、どうしても必要と感じた場合のみ両建てを検討するくらいでちょうど良いでしょう。

以上のように、初心者にとって両建ては注意すべき点が多く、安易に手を出すべき手法ではありません。どうしても両建てを試す場合でも、小さなロットで練習し、必ず計画とルールを決めてから行うようにしてください。

初心者向け簡単両建て手法:方向に迷ったときのエントリー戦略

最後に、初心者でも実践しやすい両建てエントリー戦略の一例を紹介します。「相場の方向性に自信が持てないが、大きく動きそうだ」という局面で使える手法です。方向の判断に迷ったとき、以下のようなステップで両建てを活用することで、どちらに動いても利益獲得を狙える可能性があります。

<手順例> 方向不明時の両建てエントリー戦略
  1. エントリーポイントの選定
    直近の値動きがレンジ(もみ合い)状態で、この先上昇ブレイクするか下降ブレイクするか読みにくい局面を見つけます。重要経済指標の発表直前など、大きく動く可能性はあるが方向が不明なタイミングが該当します。
  2. 同時に買い・売りエントリー(両建て)
    上記のポイントで、同じ数量の買いポジションと売りポジションを同時に立てます。これで相場がどちらに動いても当面損益はゼロに保たれます(ただしスプレッド分のコストは発生)。
  3. ブレイク方向の見極め
    エントリー後、相場が動き出したらどちらに大きくブレイクするか注視します。例えば一定幅(○○pips程度)上昇して直近高値を明確に上抜けたら「上昇トレンド入り」と判断し、逆に下抜けたら「下降トレンド入り」と判断します。ブレイクが確認できるまでは両方のポジションを維持します。
  4. 片方のポジションを決済して利を伸ばす
    相場の方向が定まったら、逆方向のポジションをすぐに決済します。上昇トレンドに入った場合は売りポジションを損切りし、買いポジションだけを残します。下降トレンドなら買いポジションを決済し、売りポジションを残します。こうすることで、トレンド方向のポジションが残り、その後の一方向の値動きで利益を狙うことができます。損切り幅(逆方向ポジションのマイナス)はブレイク直後の比較的小さい範囲に抑え、利幅はその後のトレンドに乗せて大きく狙うイメージです。
  5. 利確または再度ヘッジの検討
    残ったポジションが利益方向に乗ったら、あとは通常のトレードと同様に利確目標やストップロスを調整します。十分な利益が乗った時点で決済しても良いですし、トレを活用して伸ばせるだけ伸ばす手もあります。もしブレイクがフェイク(だまし)で再度逆方向に転じた場合は、深追いせず早めに手仕舞うか、必要であれば再度両建てでヘッジし直すことも検討します。

ある通貨ペアの価格推移において、レンジ相場(価格が一定の範囲内で上下を繰り返している状態)が続いていた時点で、価格が今後上方向に行くか下方向に行くか判断が難しい状況がありました。この時、相場の方向が不明だったため、買いポジションと売りポジションを同じタイミングで両方同時に持ちました。

その後、相場が徐々に上昇方向に動き出しました。価格がレンジを抜けて直近の高値を明確に上回ったタイミングで、損失が小さいうちに売りポジションを決済(損切り)しました。その結果、買いポジションだけが残り、その後の上昇トレンドに乗って利益を伸ばすことができました。最終的には十分に利益が出た段階で買いポジションを決済し、利益を確定しました。

このケースでは、当初想定していた価格の下落方向への動きは実際には起きませんでしたが、両建てにより価格がどちらに動いても対応できる状態を作っていたため、方向性を明確に予測しなくても利益を得ることが可能となりました。

しかし、このような両建ての手法は常に万能とは限りません。相場があまり大きく動かない場合や、一旦方向性が明確に見えた後で価格が再び逆方向へ転じる「だまし」の動きが起きると、両建てにかかるコストだけ損失となってしまう可能性があります。また、利益を伸ばすためにはトレンドの方向性を正しく見極める能力も必要となります。そのため、この手法は「絶対に勝てる方法」というわけではなく、「相場の方向性が読みづらい状況における保険的な戦略」として位置づけ、経験を積みながら慎重に活用することが重要です。

以上、FXにおける両建ての基礎知識と初心者向けの解説をしてきました。両建ては一見魅力的な手法ですが、正しく理解して使わなければ逆効果になる恐れもあります。本記事で述べたようにメリット・デメリットを踏まえて慎重に判断し、必要であれば明確なルールのもとで活用しましょう。最後に改めて強調しますが、FXに「絶対儲かる必勝法」は存在しません。両建てもあくまでリスク管理や戦略の一つに過ぎないので、過信は禁物です。基礎をしっかり学び、健全なトレードを心がけてくださいね。健闘を祈ります!

中級者編:FX両建て戦略の実践と必勝パターンの探求

FXの両建てとは、同じ通貨ペアで買い(ロング)ポジションと売り(ショート)ポジションを同時に保有する手法です。一見すると「相反する方向のポジションを持って何になるのか?」と疑問に思われるかもしれません。しかし、中級者のトレーダーであれば、この両建てを戦略的に活用することで、相場状況に応じた柔軟なトレードやリスクヘッジが可能になります。両建てにはメリット・デメリットの両面があり、正しく使えば利益機会を広げられますが、使い方を誤るとコスト増大や利益機会の逸失につながります。本記事では「FX 両建て 必勝法」というテーマに沿って、中級者向けに両建て戦略のパターンやエントリー/決済のコツ、リスク管理、成功例と失敗例、さらに両建てに適したFX会社の選び方について詳しく解説します。

両建てを使った主な戦略パターン

両建ては常に両方のポジションを持つため、初心者には難しい手法ですが、中級者であれば相場状況に応じて使い分けることで有効な武器となります。ここでは、トレンド相場・レンジ相場・ニュース発表時の3つの局面別に、両建てを活用した主な戦略パターンを詳しく見ていきましょう。

トレンド相場での両建て戦略(長期ポジション+短期ヘッジ)

強いトレンド相場では、基本的にはトレンド方向に沿ったトレード(順張り)を行うのがセオリーです。しかし、長期間ポジションを保有してトレンドの大きな波に乗りつつ、一時的な逆行(調整局面)で利益を確保するために両建てを活用することができます。この手法はしばしば「つなぎ売り(またはつなぎ買い)」とも呼ばれ、長期ポジションを維持したまま短期的な値動きをヘッジする戦略です。 具体的には、上昇トレンド中に安値圏でロングポジションを持ち、そのポジションは長期目線で保有し続けます。同時に、相場の一時的な下落局面が見込まれるタイミングでショートポジション(売り)を建てます。下落局面ではショート側で利益を得て、下げ止まりと判断したところでその売りポジションを決済し、再び上昇トレンドに戻れば初めから保有していた買いポジションの利益を伸ばす、という流れです。

例えば、ある通貨ペアで「長期的には上昇トレンドが続く」と分析して買いポジションをホールドしている場面を考えます。しかし途中で一時的な調整による下落が起こりそうだと判断した場合、そのタイミングで追加の売りポジションを建てて短期ヘッジを行います。実際に、オアンダ社の解説でも「①長期上昇を見込んで買い保持 → ②短期下落を見込んで売り追加で両建て → ③下落終了時に売り決済でヘッジ解除 → ④再上昇時に買い決済」という手順が紹介されています。このように時間軸の異なる売買を組み合わせることで、トレンド相場でも調整局面の利益を取りにいくことが可能になります。 注意点として、短期のヘッジポジションを入れるタイミングと解除の判断が非常に重要です。誤って早すぎる段階でヘッジを入れると、せっかくのトレンド利益を削ってしまう可能性がありますし、逆にヘッジの解除が遅れると上昇再開の利益を逃すことになります。また、もし予想に反して下落が深く続いてしまった場合、長期の買いポジション自体を見直す(損切りも検討する)ことも必要です。両建てだからといって損失回避が保証されるわけではない点に留意しましょう。

レンジ相場での両建て戦略(トラップトレード手法)

明確なトレンドが無く相場が一定の価格帯で上下動を繰り返すレンジ相場では、両建てを活用した「トラップトレード」手法が有効とされています。レンジ相場は全FX相場の約7割を占めるとも言われ、狙える機会が多い環境です。この手法では、あらかじめ想定したレンジ幅内で自動的に売買を繰り返す注文を両建て的に配置して利益を積み重ねていきます。 具体的には、現在の価格を挟んで上下に買い注文と売り注文を一定間隔で多数配置します。例えば、あるレンジの下限付近には新規の買い指値注文を、上限付近には新規の売り指値注文を複数設定しておき、相場が動いた時に順次約定させます。レンジ内で相場が上下に振れれば、安値で買って高値で売る取引が次々と成立し、小さな利益を積み重ねることができます。レンジ相場が続く限りこの繰り返し(リピート)注文によりコツコツと利益を獲得できるのが大きなメリットです。 このトラップトレード手法は、手作業でも可能ですが、中級者であれば各社が提供するリピート系注文サービスの活用も検討するとよいでしょう。

例えばマネースクエア社の「トラリピ」やインヴァスト証券の「トライオートFX」、外為オンラインの「iサイクル注文」などは、設定したレンジ内で自動的に複数の両建て売買を繰り返す仕組みを提供しています。これらを使えばレンジ相場での細かなエントリー/決済を自動化でき、忙しい人でもチャンスを逃しにくくなるでしょう。 一方、レンジブレイク(価格が想定レンジを一方向に抜け出すこと)のリスクには十分注意が必要です。レンジを大きく外れてトレンドが発生すると、未決済のポジションが一方向に偏り、大きな含み損を抱える危険があります。例えば上方向にブレイクした場合、仕掛けていた売りポジション群が含み損となり、買いポジションの利益で相殺しきれなくなる恐れがあります。対策としては、レンジ上限・下限に損切り注文を置いておき想定外のブレイク時には損失を限定する、レンジ幅を定期的に見直す、あるいは資金に余裕を持って耐えうる範囲でポジション数量を抑える、といった工夫が考えられます。また、レンジ相場向きの戦略とはいえ、相場環境が変わったら手動で停止・調整する判断力も中級者には求められます。

ニュース発表時の両建て戦略(指標トレード)

雇用統計や政策金利発表などの重要な経済指標の発表時は相場が急変しやすく、大きなチャンスである反面、どちらに動くか予測が難しい局面でもあります。このような場合に事前に両建てポジションを仕込んでおき、どちらに動いても利益を狙う戦略があります。これは一般に「指標トレード」におけるブレイクアウト戦略(Straddle戦略)やヘッジ戦略として知られ、方向感に自信がないときでも相場急変の波に乗ることを可能にします。

具体的な手順の一例

発表予定時刻の数分前になったら、その通貨ペアで買い注文と売り注文を同時に成行で発注します(または発表直後の急騰急落に備えて上下に逆指値注文をセットする方法)。ここで重要なのはリスク管理の設定です。両方のポジションにそれぞれあらかじめ適切なストップロス(逆指値)注文を入れておきましょう。目安として発表時のスプレッド拡大も考慮し、現在値から15~20pips程度離すケースが多いようです。こうすることで、発表直後の一時的なフェイク(だまし)で片方のポジションが僅かに逆行したとしてもすぐ損切りされないようにしつつ、明確な一方向の動きになれば反対側のポジションだけが損切りされるよう備えておきます。 発表直後、相場がどちらかに大きく動き始めたらすぐに反対側のポジションを手仕舞い(決済)します。例えば予想以上に強気な結果で相場が急騰し始めたら、売りポジションを即座に閉じてしまい、買いポジションの利益獲得に集中します。動き出しが早すぎて手動決済が間に合わない場合でも、前述のストップロス設定により片側は自動的に損切りされているはずです。その後は、残ったポジションに対して利食いの戦略をとります。ここで有効なのがトレーリングストップ(後述)です。発表直後のボラティリティでは数十pips以上一気に伸びることも多いので、利益確定目標を固定値にせず、トレール注文で利益を伸ばせるだけ伸ばしつつ反転したら確保するのが理想的です。 このニュース時両建て戦略は、方向を当てる必要がない反面、短時間での判断と執行が求められる上級テクニック寄りの手法です。注意すべきリスクとして、発表直後のスプレッド拡大や急変動により双方のポジションが同時に逆行し想定外の損失が出る可能性もゼロではありません。例えば、一瞬下に飛んだあと急上昇するような乱高下では、売りが損切りされた直後に買いも急反転で損切りされる、といった最悪のケースも起こり得ます。そのためストップロスの幅設定や発注方法には最新の注意が必要です。また、指標発表時は約定遅延やスリッページも起こりやすいため、日頃から信頼できる取引環境を整えておくことも大切です。

両建てのエントリーと決済タイミングのコツ

両建て戦略で肝心なのは、どのタイミングで二つ目のポジションを建て、どのタイミングで決済(ヘッジ解除)するかという点です。ここでは、エントリーと決済の判断を上手に行うための中級者向けのコツを解説します。

ヘッジエントリーのタイミング

両建てでは常にもう片方のポジションを追加で建てるタイミングがあります。このタイミングは「相場の転機」を捉えることがポイントです。例えばトレンド相場であれば、「そろそろ調整局面に入るかもしれない」と思った時が売りヘッジのエントリーポイントになります。明確なテクニカルシグナル(例:下降トレンドラインの出現やオシレーター系指標のダイバージェンスなど)が出たタイミングで短期ヘッジを入れると効果的です。一方、レンジ相場で自動売買的に仕掛ける場合は、人手でタイミングを計るというよりあらかじめレンジ幅を設定し、その中で機械的にエントリーさせる形になります。いずれにせよ、「今ポジションを追加する意味は何か?」を明確にして臨みましょう。

ヘッジ決済(解除)のタイミング

両建てでは最終的にどちらか一方、または両方のポジションを決済することで利益を確定します。一般的には、短期的なヘッジポジションの方を先に決済し、長期目線のポジションを生かすことが多いです。たとえば先ほどのトレンド相場の例では、下落が一服したと判断した時点(テクニカル指標で言えばサポートライン到達や反転サイン点灯など)で売りヘッジを決済してしまいます。そうすることで再びロングポジションのみとなり、以降の上昇では利益をフルに享受できます。反対に、自分の予想が外れてヘッジ側のポジションが思惑と逆方向に進んでしまった場合は、そのヘッジポジションを損切りする決断も必要です。両建てだからといって永久にノーリスクで待てるわけではないため、状況に応じて損切りして体勢を立て直す柔軟性も持ちましょう。

同時エントリーは特殊ケースのみ

原則として、両建てといえど闇雲に両方同時にポジションを持つべきではありません。戦略パターンのセクションで述べたように、多くの場合は既存ポジションのヘッジとして後からもう一方を持つ形になります。同時に両建てするケースは主にニュース発表直前の戦略のように特殊な状況に限られます。通常時に漠然と「とりあえず買いも売りも両方入れておこう」というのは、スプレッドなどコスト負担だけが発生して利益は出ません。必ず「なぜ今両建てするのか」の明確な理由を持ってエントリーしましょう。

トレール注文を活用した利確テクニック

両建て戦略では、利食い(利益確定)のタイミングも難しい判断になります。特にトレンドが勢いよく伸びている局面では、どこで利益を確定すべきか悩むことが多いでしょう。そこで中級者にぜひ活用していただきたいのがトレール注文(トレーリングストップ)です。 トレール注文とは、利益確保型のストップロス注文で、相場が有利な方向に動く限り一定幅で逆指値(ストップ)水準を自動で追従させていく注文方法です。例えば買いポジションの場合、設定した距離分だけ下に逆指値が追尾して移動していき、相場が上昇し続ける限りストップも切り上がっていきます。相場が反転して下落に転じた瞬間に、その上がってきたストップ値にヒットして決済される仕組みです。つまり上昇中は利確せず利益を伸ばし、一定幅反転したところで自動利確してくれるわけです。 このトレール注文を使うことで、「利を伸ばしつつ損を限定する」というトレードマネジメントが半自動で可能になります。特に強いトレンドが発生した場合には、トレールで追いかけながら利幅を伸ばすのが有効です。逆に明確なトレンドがないもみ合い相場では、少しの逆行ですぐ決済されてしまうため機能しにくい点には注意が必要です。

両建て戦略においては、片方のポジションを決済した後の残ったポジションにこのトレール注文を活用すると良いでしょう。例えば、指標トレードで売りを損切りし買いだけ残ったケースでは、すぐさま買いポジションにトレール設定を施します。これにより、急騰がどこまで続いても追随し、反転したところで最大限利幅を確保してくれます。

また、長期ポジション+短期ヘッジの戦略でも、短期ヘッジを利確した後に残った長期ポジションについてトレールを設定し直せば、利益確定の目安を悩むことなくトレンドについていけます。

トレール幅の設定: 具体的なトレール幅(逆指値が追従する距離)は、相場のボラティリティや直近高安値幅を参考に決めます。幅が狭すぎるとノイズですぐ利確されてしまい、広すぎるとせっかくの利益を大きく吐き出す可能性があります。

中級者であれば、ボラティリティ指標(ATRなど)を使って適切なトレール幅を算出するといった工夫も考えられます。 なお、MT4/MT5のプラットフォームで提供されているトレーリングストップ注文はクライアント側(自分のPC上)で作動する点に注意が必要です。MT4でトレール注文を設定しても、自分の取引端末を閉じてしまうと追従が止まってしまいます。そのためMT4標準機能を使う場合は、常時PCを稼働させておくかVPSサービスの利用を検討すると良いでしょう。一方、国内FX会社の多くは独自システム上でのサーバーサイドのトレール注文機能を提供しています(例:GMOクリック証券やDMM FXの注文画面には「トレール」が選択可能)。こちらを利用すれば常時接続の心配はありません。それぞれのツールの仕様を理解した上で、上手にトレール注文を活用しましょう。

両建てのリスク管理:損切りと資金配分のコツ

両建ては一見すると損失が固定化されリスクが抑えられる魔法のような手法ですが、実際には様々なコストやリスクが伴うことを忘れてはいけません。ここでは、両建て特有のリスクとその管理方法について解説します。

二重の取引コスト

両建てを行うと、単純にポジション数が2倍になるためスプレッド費用も常に二重に発生します。例えば通常なら1回の売買で済むところを、両建てでは買いと売りそれぞれにスプレッドがかかる計算です。また、スワップポイント(金利差調整分)についても片方が受け取りであればもう片方は支払いとなり、往々にして受け取りより支払いの方が大きくなるため、両建て継続中は日々スワップコストがマイナス積み上がる傾向があります。特に高金利通貨ペアを両建てするとスワップ差が大きく出やすいので注意が必要です。以上のように、両建ては維持するだけでコスト負担が通常の倍かかる取引であることを常に念頭に置き、安易な長期放置は避けましょう。

証拠金とレバレッジ管理

両建てをすると必要証拠金も通常はポジション2つ分必要になります。国内業者の場合、建玉ごとに証拠金が計算されるため基本的には証拠金も倍です(業者によっては両建て時に片方の証拠金を多少減額する仕組みがある場合もありますが、過信は禁物です)。したがって両建て戦略を多用する場合は、普段以上に余裕をもった資金配分を心掛ける必要があります。含み損益が相殺されていても、片側では含み損が出ている状態には変わりないため、相場急変時には一時的に証拠金維持率が悪化することもあります。レバレッジをかけすぎず、証拠金維持率に十分な余裕をもって両建てポジションを運用しましょう。

損切りの判断

両建てで一時的に損失拡大を防いでいる間にも、相場は刻一刻と動いています。最終的な損失確定(損切り)の判断を先延ばしにしすぎないことが大切です。よくある失敗として、含み損ポジションに対してその場しのぎで反対ポジションを持ち、「これで損失は増えないから大丈夫」と安心してしまうケースがあります。確かにその時点で評価損益は固定されますが、先述のコストが日々かかるうえ、相場がさらに不利な方向へ進めば結局損失は拡大します。両建ては損失を「無かったこと」にする手段ではなく、あくまで一時的なリスクヘッジや戦略的利確遅らせの手段だと割り切りましょう。損失自体を回避したいなら最初からポジションを持たないか早めに損切りすべきであり、両建ては「損切りの代替」にはなり得ません。含み損ポジションを両建てで抱えたまま放置しないよう、自分ルール(○○の水準を超えたら両建て解除して損切り等)を決めておくと良いでしょう。

過信しないメンタル管理

両建ては一見、損失が増えない状態を作り出せるため心理的な安心感があります。しかし、それゆえに損失処理を先延ばしにする誘惑も生まれます。中級者であってもこの誘惑に負けてずるずると両建てポジションを抱え続ければ、気づいた時にはスワップコストと二重のスプレッド分で大きなマイナスだった…ということにもなりかねません。「ヘッジしたから安心」ではなく「ヘッジした上で次の一手を考える」という積極的な姿勢で臨み、リスク管理の糸を緩めないようにしましょう。

両建て戦略の成功例と失敗例から学ぶ

最後に、実際の両建て戦略の成功例と失敗例をいくつか紹介し、その教訓を学びましょう。自身のトレードに活かすヒントがきっと見つかるはずです。

成功例①: トレンド+つなぎ売りで利益最大化

上昇トレンドで長期の買いポジションを維持しつつ、途中の調整局面で売りヘッジを入れて利益を追加で獲得した事例です。あるトレーダーはドル円で大きな上昇トレンドに乗っていましたが、中盤に一時的な下落リスクを感じ、一時的にドル円をショート(売り)しました。予想通り調整が入り、その売りで一定の利益を確保。下落の底打ちを確認するとすぐさま売りポジションを手仕舞いし、再度上昇局面では元々の買いポジションを引っ張って最終的に利食いました。このケースでは、仮に売りヘッジを入れなければ得られなかったであろう利益を上乗せできています。ポイントは、ヘッジのタイミングを的確に見極め、トレンド復帰時には迷わずヘッジを外したことです。「長期的に買い・短期的には売り」の場面で両建てを有効活用した好例と言えるでしょう。

成功例②: 指標トレードで一方の大相場を仕留める

雇用統計発表時に両建てを仕掛け、大きく動いた方向の利益をものにした事例です。ある中級トレーダーは発表直前にドル円を同数量で買い・売り両建てしました。結果、予想を大きく上回る好結果が出てドル円は急騰。このトレーダーはすぐさま売りポジションを損切りし、買いポジションに乗せ替えました。ドル円は発表後に一気に100pips以上上昇したため、その買いポジションで大きな利益を獲得できました。もし最初からどちらか一方に賭けていたら、ここまで大胆にはポジションを持てなかったかもしれません。この成功例では、両建てで方向の不確実性をカバーしつつ、大相場に乗る度胸と準備が功を奏した形です。ただし、この手法は常に成功するわけではなく、相場の振れが往復ビンタになるリスクもあるため、成功の陰には適切なストップ管理と迅速な判断があった点を付記しておきます。

失敗例①: 両建て放置でコストだけかさんだケース

含み損を抱えたポジションに対し損切りを先延ばしするために両建てし、そのまま長期間塩漬けにしてしまった失敗例です。あるトレーダーは重大な損失を出したくない一心で、含み損のドル円ロングに対してドル円ショートを同量入れて損失が増えない状態にしました。しかし安心して放置している間にも相場はじわじわと下落し続け、買いポジションの含み損は拡大、売りポジションの含み益も出ましたが結局相殺状態のまま。身動きが取れないまま数ヶ月が経過し、累積したスワップ支払いと2ポジション分の手数料コストだけが残りました。最終的に耐えきれず両方のポジションを清算すると、当初の含み損以上の損失が確定してしまいました。この失敗例から学べるのは、両建てで損失を固定しても問題が解決したわけではないということです。損失ポジションに向き合わず両建てに逃げた結果、かえって損失を膨らませてしまいました。

失敗例②: レンジ想定の両建て戦略が裏目に出たケース

レンジ相場だと踏んでトラップ系の両建て注文を大量に仕掛けたものの、大きなトレンド発生で損失を被った例です。ある自動売買でユーロ円をレンジ想定し、上下に多数の売り買い注文を配置して運用していたところ、想定外の欧州中央銀行(ECB)サプライズでユーロ円が急騰。レンジ上限を大きく突き抜ける上昇トレンドとなり、仕掛けていた売りポジション群が大量の含み損を抱える事態に陥りました。慌てていくつか買いポジションも建ててヘッジしようと試みましたが焼け石に水で、最終的に損切りした時には口座残高に深刻なダメージが残りました。これはレンジ戦略における典型的な落とし穴で、相場環境の変化に対応できなかったことが敗因です。本来であればレンジを逸脱し始めた段階でシステムを止めるかロスカットすべきでしたが、判断が遅れたことで損失が拡大しました。この失敗からは、自分の想定レンジや戦略が崩れたら速やかに撤退・見直しを行う勇気の重要性が学べます。

以上の成功例・失敗例から明らかなように、両建ての成果はその活用の仕方次第です。戦略的かつ計画的に使えば利益チャンスを広げられますが、安易に使えばコスト負担や判断遅れで失敗する可能性があります。両建てはあくまでツールの一つです。相場分析力、リスク管理力、そして決断力と組み合わせて初めて「必勝パターン」に近づけることを忘れないでください。

両建てに適したFX会社の選び方と口座条件

最後に、両建て戦略を実践する上でどのFX会社(証券会社)を選ぶか、そして知っておきたい各社の口座条件について解説します。両建て自体はテクニックですが、その土台となる取引環境も非常に重要です。

両建て可否とルール

幸い日本国内の主要FX会社の多くは同一口座内での両建て取引を認めています。ただし会社によって細かなルールや仕様が異なるため、事前に確認しておきましょう。例えばオアンダジャパンでは、両建て取引は推奨しておらず利用には特約への同意が必要とされています。実際、MT4上では両建てできてもバックエンドのシステム上はポジションが相殺(ネット)されて処理される仕組みで、両建て専用のサブアカウントを用意する必要があります。一方、GMOクリック証券やDMM FX、楽天証券、SBI FXトレードといった大手業者では、基本的に追加の設定なしに同一口座での両建てが可能です。ただし、米国のFX業者(海外口座)など一部では法律上両建て禁止(FIFOルール等)の場合もあるため、海外業者を利用する際は注意してください。

スプレッドの狭さ

前述の通り両建てではスプレッドコストが2倍かかるため、スプレッドが狭い業者ほど有利です。特にスキャルピング気味に両建てを解除したり建て直したりする場合、毎回の売買コストがバカになりません。国内最狭水準のUSD/JPYスプレッドを提供しているGMOクリック証券やDMM FXは、そうした観点で両建て向きと言えます。またECN口座を提供している海外業者であればスプレッド+コミッション制ですが、こちらもトータルコストで競争力があるところを選ぶと良いでしょう。コスト面の優位性は長期で見ればパフォーマンスに直結しますので、両建て主体で攻めるなら業界最狭水準の会社を選びたいところです。

スワップポイントの差

両建て中はスワップポイントが発生しますが、一般にプラススワップよりマイナススワップの方が大きいため日数が経つほどスワップ損が蓄積しがちです。しかし業者によってはスワップ差が小さい(買いスワップと売りスワップが対称に近い)ところもあります。例えば外為どっとコムやLIGHT FX(トレイダーズ証券)などはスワップ水準が良心的とされます。両建てを長めに保有する可能性があるなら、スワップ条件の良い会社を選ぶのもリスク軽減になります。また、中には同一通貨ペアの両建て時はスワップを相殺してゼロにする、といった特殊な条件を提供する海外ブローカーも存在します(ただし取引コストに上乗せされている場合もあるので要確認)。

約定力とシステム安定性

両建て戦略では迅速な発注・決済が要求される場面があります。特にニューストレードでは、一瞬の遅延が損益を大きく左右しかねません。サーバーの強靭さや約定力(スリッページの少なさ)も業者選びの重要ポイントになります。国内勢では筆頭クラスの約定力を謳うGMOクリックや外為どっとコム、ヒロセ通商などが候補に挙がるでしょう。約定速度ランキング等の情報も参考になります。またシステムダウンや障害が滅多に起きない信頼性も重要です。両建て中にシステム障害で決済できないなどは最悪の事態ですので、実績のある大手を選ぶ安心感は大きいです。

提供ツール・注文機能

両建てを駆使するには、プラットフォームの注文機能が豊富な方が有利です。例えば同時決済機能(両建ての両ポジションを一括決済する機能)を備えている会社であれば、ワンクリックで両建て解除できて便利です。あるいはOCO注文やIFD注文を組み合わせて擬似的に指標トレードの仕掛けを行うこともできます。またMT4/MT5を使えばカスタムEAで高度な両建て戦略を自動化することも可能です。自分のやりたい戦略に必要な機能(例:細かい指値が大量に出せる、同一通貨ペアで複数注文を同時発注できる、API連携できる等)を洗い出し、それを満たす会社を選ぶようにしましょう。中級者であれば、国内口座+MT4という組み合わせで両建て運用する人も多いです。例えばOANDAや楽天証券、外為ファイネスト等はMT4口座を提供しています。MT4であれば前述のトレール注文や高度な発注も可能ですし、自動売買の拡張性もあります。自分に合ったツール環境を提供している会社を選ぶことで、両建て戦略のパフォーマンスを最大化できます。

両建て時の証拠金優遇

会社によっては、同一通貨ペアの両建てポジション保有時に必要証拠金が実質片方で済むという優遇を設けている場合があります(建玉相殺による証拠金の減額措置)。例えば店頭FXではありませんが、くりっく365(取引所FX)は買いと売りのポジションを同数量持つと証拠金は大きい方1つ分でよい、といった規定があります。店頭FXでも一部そのようなサービスがあるかもしれません。証拠金余力を有効活用するために、もし検討中の業者があればその点も調べてみると良いでしょう。ただし証拠金優遇があるからと油断してフルレバレッジで両建てするのは禁物です。あくまで非常時の証拠金維持に寄与する程度に考え、過信しないようにしてください。

以上のように、両建てに適したFX会社を選ぶ際にはコスト、スワップ、約定力、ツール、ルールといった観点で総合的に判断する必要があります。中級者の方であれば、ご自身の戦略に照らして最適な取引環境を選び抜くことができるでしょう。適切な業者と条件の下で両建て戦略を駆使すれば、相場から更なる利益チャンスを引き出すことも夢ではありません。

中級者向けのFX両建て戦略について、主なパターンから実践のコツ、リスク管理や業者選びまで幅広く解説してきました。両建ては万能の必勝法ではありませんが、相場状況に合わせて使いこなせば強力な武器となります。ぜひ本記事の内容を参考に、ご自身のトレード戦略に両建て手法を組み込み、さらなるステップアップを目指してみてください。相場における成功は常に努力と工夫の積み重ねです。リスクと上手に付き合いながら、健闘をお祈りしています!

上級者編:FX両建て必勝法の極意と戦略的アプローチ

FX取引において「両建て」とは、同一通貨ペアで買いと売りのポジションを同時に保有する手法です。相場が上昇しても下落しても、一方の損益を他方で相殺できるため、一見するとリスクが抑えられ「負けない」戦略のようにも思えます。しかし実際には、両建て自体で利益が生まれるわけではなく、スプレッドなど取引コストが二重に発生する点に注意が必要です。とりわけ上級者向けの両建て運用では、綿密な戦略と計画が不可欠であり、単なる「損失の先送り」ではなく必勝法たりうるアプローチへ昇華させることが求められます。本記事では、FX歴10年以上の専業トレーダーなど上級者を対象に、両建て手法の極意と戦略的アプローチについて、メンタル面・資金管理・データ検証・高度なテクニック集の観点から詳しく解説します。両建てだけでは利益はプラスマイナスゼロであり、コスト分だけ不利になる点をまず念頭に置く必要があります。

メンタル面の攻略:両建てで陥りがちな心理と対策

両建て手法を語る上で、トレーダーの心理は極めて重要です。上級者であっても、人間の心理的バイアスからは無縁ではありません。むしろ取引経験が長いほど、過去の体験に基づく思い込みやメンタルのクセが成績に影響することもあります。ここでは、両建て運用で陥りがちな代表的な心理的バイアスと、その対策について考察します。

陥りがちな心理的バイアス(行動経済学の観点)

両建てを判断する局面では、以下のような認知バイアスがトレーダーの意思決定に影響を与えがちです。

損失回避バイアス(Loss Aversion):人は利益の喜びより損失の苦痛を強く感じる傾向があります。評価損が出るとそれを確定したくないあまり、損切りではなく両建てで損失を確定せず先延ばししようとする心理が働きます。

現在バイアス(Present Bias):目先の損失回避を優先し、将来的な合理的利益より現在の安心感を重視してしまう傾向です。両建てによって「とりあえず今は損失が拡大しない」という状態を選好し、本来取るべき行動を先送りしがちです。

保有バイアス(現状維持バイアス)(Endowment/Status quo Bias):一度保有したポジションに執着し、手放す(損切りする)ことを極端に嫌がる傾向です。含み損を出しているポジションでも、「いつか戻るかも」と抱え続け、両建てで現状を固定してしまうことがあります。

サンクコスト効果(Sunk Cost Fallacy):既に被った損失(コスト)を取り戻そうと、更なる不合理な行動を正当化してしまう心理です。両建てによって含み損を「まだ取り戻せる損失」と錯覚し、本来なら損切りすべきところでポジションを抱え続けてしまうケースが典型例です。

これらのバイアスにより、本来であれば単純に損切りして仕切り直す方が合理的な場面でも、両建てに逃げ込んでしまうことがあります。実際、心理学の研究でも、両建ての勧誘に投資家が応じてしまう背景にはこうした損失回避や現在バイアスがあることが指摘されています。

一度両建てにしてしまうと、どちらのポジションを外すかという判断が非常に難しくなり、かえって損失処理の決断が遅れることになります。いわば「ポジションを塩漬けにする口実」として両建てが心理的に機能してしまうのです。

メンタル面の対策と克服法

上級トレーダーがこの心理的落とし穴にはまらないためには、以下のような対策が有効です。

バイアスの自覚とフレーミングの変更:自分が今まさに損失回避バイアスに駆られていないか客観視します。「両建てにすれば損失はまだ確定しない」というフレーミングではなく、「両建てにしても隠れた損失は存在し続ける」と再認識することが大切です。損失を一時的に回避しても長期的には不利になりうると理解しましょう。

明確な目的とルールを持って両建てする:なんとなく不安だから両建て、ではなく「○○の場合に△△の目的で両建てする」という自分ルールを決めておきます。例えば「主要サポート割れで長期ポジションのヘッジとして短期売りを入れ、サポート上復帰で外す」など、ヘッジの開始と終了条件を事前に定めておきます。ルールがあれば感情ではなく計画に従って行動しやすくなります。

損失許容と損切りの徹底:含み損はあくまで現実の損失であり、避けられない取引コストと割り切ります。上級者ほど「プロスペクト理論」でいう損失の重みを意識しつつも、必要なら機械的に損切りできるマインドセットを鍛えています。両建ては損失回避の手段ではなくリスク管理の手段と位置づけ、損失から目を背ける道具にしないことが重要です。

客観的な評価と検証:自身のトレード日誌をつけ、両建て判断を振り返ります。「あの時なぜ両建てしたのか?結果的にどうなったか?」を書き出すことで、自分の心理パターンに気づけます。データに基づき「この場面ではヘッジせず損切りすべきだった」等と分析すれば、次回以降の判断に活かせます。

以上のように、メンタル面の攻略には自己認識とルール運用が鍵となります。上級者は自らの心理状態を常に監視し、必要に応じて対策を講じることで、両建てを単なる延命措置ではなく戦略的な選択肢として活用しているのです。

戦略的資金管理術:リスクとリターンの最適化

両建て必勝法を語るうえで、資金管理(マネーマネジメント)は避けて通れません。どんな優れた手法でも、資金管理が杜撰であれば一度の失敗でマーケットから退場しかねず、長期的な優位性(Edge)を活かすことができないからです。上級者はリスクとリターンを天秤にかけ、ポジションサイズや損失許容度を最適化することで、両建て戦略を真に「必勝法」に近づけています。このセクションでは、期待値計算やポートフォリオ理論、ロット調整モデルなど上級者向けの資金管理術について解説します。

上級者はリスクとリターンのバランスを取るために様々な手法を駆使します。期待値(勝率と損益の組み合わせ)をプラスに保ちつつ、ポジションあたりのリスクを資金の一部に限定します。ケリー基準やポートフォリオ理論を用いた資金配分のイメージ、ドローダウンと復帰に必要なリターン率の関係、および複数ポジションによる分散効果などを示したものです。例えば、大きすぎるロットで運用すると短期的な利益は大きくなりますが、ひとたび大きなドローダウンが発生すると復帰に必要なリターンも飛躍的に増大し、破綻リスクが高まります。両建て戦略においても、リスク管理とポジション調整が勝敗を分けるポイントになります。

期待値を意識したトレード設計

まず資金管理の前提として、自分の戦略の期待値を正しく把握する必要があります。期待値とは一回あたりの平均損益であり、「期待値 = 勝率 × 平均利益 – 敗率 × 平均損失」という形で計算されます。両建て戦略であっても例外ではなく、最終的にプラスの期待値を生み出せるかがその手法が有効かどうかの判断基準です。両建ては損益を一時的に固定するだけで、それ自体が期待値を押し上げる魔法ではありません。例えば、「相場がどちらに動いても最終的に利確できるシナリオ」を描けて初めて、期待値がプラスの両建て戦略と言えます。上級者は両建ての各シナリオ(上昇時・下落時・停滞時)で最終的な利益計画を立て、期待値がプラスになるよう設計しています。逆に言えば、期待値がマイナスのままでは資金管理でカバーできないため、そのような手法には見切りをつける勇気も重要です。

リスク許容度とポジションサイジング

期待値がプラスだとしても、一度に大きなリスクを取りすぎれば長期的な生存率は下がります。上級トレーダーは一回の取引で口座資金の何%をリスクにさらすか明確な基準を持っています。例えば「1トレードあたり口座の1%までの損失に抑える」といったルールです。両建ての場合、表面上はリスクが低く見えても、隠れたリスク(片側のポジションが大きくマイナスに傾いた場合など)が存在します。したがって、実質的なネットポジション(買いと売りの差し引き)だけでなく、グロスポジション(双方のポジション総量)も考慮してポジションサイズを決定します。 高度な資金管理手法としてはケリー基準(Kelly Criterion)があります。ケリー基準は、勝率$p$と勝ちトレードの平均利益/平均損失比$b$から、資金のうち投入すべき最適な割合$f$を算出する手法です。理論上、この$f$で運用すれば資産の長期的な成長率(リターン)が最大化されます。ただし前提として分布が安定していることや利益と損失幅が一定であることなどがあるため、現実のトレードにそのまま当てはめるのは難しいです。それでもケリー基準の考え方は有用で、上級者は自分の戦略の期待値とリスクから「安全に賭けられる割合」を推定し、フルケリーの50%程度に抑える(ハーフケリー)などして攻撃力と生存率のバランスを取っています。例えば勝率60%、勝ち平均が負け平均の1.5倍の戦略ならケリー基準では約20%となりますが、実運用ではその半分の10%程度を上限とするといった具合です。 また、ポートフォリオ理論の応用も上級者には馴染み深いです。複数の通貨ペアや複数の戦略を組み合わせ、分散効果でポートフォリオ全体のリスク・リターンを最適化します。両建て自体がある意味単一通貨ペア内での分散ですが、他の手法やペアとも組み合わせてトータルで見た資金配分を考えるのが上級者流です。例えば、ドル円の両建て戦略とユーロドルのトレンドフォロー戦略を併用し、一方が不調でも他方が補うよう設計することで資産曲線の安定性を高めます。この際、各戦略の相関係数を考慮し、シャープレシオなどで効率性を測りながら配分比率を決定します。

ドローダウン管理とリスクの最適化

資金管理でもう一つ重要なのがドローダウン(DD)管理です。ドローダウンとは資産曲線がピークからどれだけ減少したか(最大連続損失)を指し、この値が大きくなるほど復帰に必要な利益率も指数的に高まります。例えば10万円の資金が20%減少し8万円になった場合、元に戻すには25%の利益が必要です。50%のドローダウンなら復帰に100%(倍増)が必要です。上級者は最大ドローダウンを○%以内に抑えるという目標を定め、それを超えそうになった時点でポジション縮小や戦略の一時停止などリスクオフの行動を取ります。両建て戦略では、一方のポジションの含み損が膨らみ続けるとドローダウンが深刻化する恐れがあります。例えばレンジ相場を想定して買いと売りを建てたのに、そのまま一方向にトレンドが出続けた場合、片側の含み損が増える一方になります。このような事態に備え、損失限定のルール(一定以上逆行したら両建てを外して損切りする、追加のヘッジを入れる等)を用意し、無制限なドローダウンを防ぐことが肝要です。 最後に、資金管理は静的なものではなく動的に最適化していくものだという点も強調しておきます。マーケットのボラティリティ変化や自身の資産増減に応じて、適切なリスク量も変わります。上級者は定期的に自分のトレード成績を分析し、必要ならリスク許容度やロット計算のパラメータを見直します。このように資金管理を戦略的に行うことで、両建て手法も含めたトレード全体のリスクとリターンを最適化し、長期にわたって安定した利益を追求することが可能となるのです。

バックテスト活用:両建て手法をデータで検証

上級者が戦略の有効性を確信するためには、バックテスト(過去検証)によるデータ検証が欠かせません。勘や経験だけに頼らず、過去の価格データに対して戦略を適用し、客観的な成績指標を確認する作業です。両建ての必勝法を追求する上でも、バックテストを活用して戦略の強み・弱みや最適なパラメータを把握することが重要です。このセクションでは、両建て戦略特有の検証ポイントや、活用すべき指標・ツールについて解説します。

両建て戦略のバックテストのポイント

両建て戦略は通常の片張り戦略と比べて、バックテスト時にいくつか注意すべき点があります。第一に、同一通貨ペアでの複数ポジションをシミュレートできる環境を用意することです。多くのMT4のようなプラットフォームでは同一通貨の買いと売りを同時に持つことができないため、MT5のヘッジ対応口座や、Python+バックテストライブラリ(例:Backtraderや独自プログラム)などを用いて、両建ての挙動を忠実に再現します。また、両建て戦略は決済ルールが複雑になりがちです(どちらか一方を先に利確・損切りしもう一方は保有継続する、など)。このため、バックテストシナリオを組む際にはそのルールを正確に実装し、片方のポジションだけ残った場合の処理なども定義しておく必要があります。 さらに、取引コストの考慮も重要です。両建てではエントリー・エグジットの回数が増えやすく、スプレッドやスワップなどの累積コストが戦略の利益を圧迫します。バックテストでもこれらコストを正確に織り込まなければ、実際には利益が出ない戦略を誤って有望視してしまうリスクがあります。特に長期間のバックテストでは、スワップポイント(買いと売りの金利差)によるコストがバカになりません。可能であればブローカーごとのスワップデータも取得し、両建てによる金利差コストも反映させると良いでしょう。

分析すべき主要指標

バックテストの結果を評価する際、上級者は複数の指標を総合的にチェックします。単に最終利益率を見るだけでは不十分で、リスク面や安定性を示す指標にも目を配ります。代表的な評価指標とその見方は以下の通りです。

プロフィットファクター (PF):総利益と総損失の比率です。1.0が損益分岐点で、1を上回るほど戦略が効率よく利益を上げていることを意味します。一般的に1.5以上あれば優秀、2.0以上なら極めて堅実な戦略と判断できます。ただしPFはドローダウンの深さを直接反映しないため、他の指標と合わせて判断します。

勝率とペイアウトレシオ:勝率(何%のトレードが勝ちか)と、平均利益と平均損失の比率です。勝率が低くても一回あたり利益が大きければ期待値はプラスになり得ますし、勝率が高くてもリスクの大きいトレードに依存していれば不安定です。両建て戦略は「負けを先送りしやすい」性質上、極端に勝率が高く出る場合がありますが、代わりに一度の負けで大損する可能性が潜んでいないかチェックします。

最大ドローダウン (Max DD):資産曲線上の最大の落ち込み幅です。上述の通り、この数字が大きい戦略は再起が困難になるため要注意です。バックテスト期間中のMax DDが自身の許容範囲内かを確認します。両建て戦略で顕在化するドローダウンは、一方のポジションに偏ったときに発生します。したがって、どのような相場展開でどの程度のDDが発生したのかも合わせて分析し、その状況に対する対策(追加資金や戦略変更)が可能か検討します。

シャープレシオ等の効率指標:シャープレシオ(リスクあたりリターン)やSortinoレシオ(下方リスクのみ考慮したシャープ)も戦略比較には有用です。両建て戦略は一見すると損益変動がマイルドになるためシャープレシオが高く出やすい傾向があります。しかしこれは未確定損失を抱えているだけの場合もあるので注意が必要です。評価段階では、含み損も考慮した実質的な損益変動でシャープレシオを算出し、本当に効率的かをチェックします。

この他にも、取引回数や平均保持期間、年間の損益分布(どの年が好調/不調か)などを確認すると、戦略の安定性が見えてきます。例えば両建て戦略がレンジ相場で威力を発揮するタイプなら、トレンドが強かった年には成績が落ち込むかもしれません。その場合はトレンド判定フィルターを組み込むなどの改良余地が考えられます。このように、様々な角度からバックテスト結果を分析し、戦略の弱点を洗い出すことが上級者の常套手段です。

両建て戦略のバックテスト結果例として、ある両建てEA(自動売買プログラム)の過去2年間の資産推移を考えてみます。具体的なデータでは、資産が緩やかな右肩上がりの推移を示し、大きな資産の減少(ドローダウン)も限定的で安定したパフォーマンスを見せています。

重要なのは、プロフィットファクター(利益総額と損失総額の比率)や勝率、ドローダウンといった統計指標が、総合的に良好な数値を示しているかどうかです。これらの指標が好調であれば、この戦略は過去の相場環境下では有効に機能していたと判断できます。

上級トレーダーは、このようなバックテストの結果を資産推移曲線(資産が増減する推移をグラフ化したもの)の形状にも注意して評価します。一見して順調に見える資産曲線であっても、途中で急激な資産の落ち込み(ドローダウン)がないか、また期間の終盤に成績が悪化していないかなど、詳細にチェックします。

また、過去の結果が偶然に良好であった可能性を排除するために、モンテカルロシミュレーションなどを用いて、トレードの勝率や損益順序をランダムに入れ替えても安定した資産曲線を描けるかどうかを確認します。これは戦略が過去の特定の条件に過度に適応(過剰最適化)されていないかを検証するためです。

最後に、バックテストの結果はあくまでも過去の相場データに基づいたものであり、将来の相場で必ず同様の結果が得られるとは限らない点に注意が必要です。そのため、上級者はバックテストで有望と判断した戦略を見つけた場合でも、デモトレードや少額のリアルトレードでフォワードテスト(現在進行形の市場環境下での運用試験)を実施し、実際の相場環境でも同じように効果的かを確認します。

こうした慎重で体系的な検証プロセスを経ることで、両建て戦略を単なる理論ではなく、実際のトレード環境でも通用する実践的な必勝法として活用することが可能になるのです。

上級者向け高度な両建てテクニック集

最後に、上級者が駆使する高度な両建てテクニックの数々を紹介します。両建ては単に同じ通貨ペアで買いと売りを持つだけでなく、その活用法次第で多彩な戦略展開が可能です。ここでは、複数ポジションを段階的に用いるゾーン戦略、グリッドトレードとの組み合わせ、ポジションのスケーリング手法、そしてマーチンゲールの進化版ともいえる手法など、海外でも例示されるような上級者向けテクニックを解説します。

複数ポジションを用いた段階的両建て(ゾーン戦略)

ゾーン戦略とは、レンジ相場を想定し、そのレンジ(価格帯)の上限付近では売りポジションを複数回に分けて建て、下限付近では買いポジションを複数回に分けて建てるという段階的な両建て手法です。

まず、相場のレンジ(一定の価格帯)を明確に設定し、そのレンジ内で価格が推移している間は、上下それぞれの価格帯で段階的にポジションを仕込みます。具体的には、直近の高値近辺に近づいたときに売りのポジションを段階的に追加し、直近の安値近辺に近づいたときには買いのポジションを段階的に追加します。

相場がレンジ内に留まっている間は、買いポジションと売りポジションを同時に保持する両建て状態で損益を相殺しつつ、次の動きを待ちます。その後、価格が上下どちらかの方向に明確にブレイクアウト(レンジからの脱却)した場合、利益方向のポジションを継続して伸ばしつつ、反対方向のポジションは、ブレイク時に得られる利益で損失を相殺できるタイミングで順次決済していきます。

例えばレンジの上端を上抜けした場合は、レンジ下端付近で仕込んだ買いポジション群が利益を生みます。その利益を使ってレンジ上端付近で建てていた売りポジション群の含み損をカバーしながら段階的に決済を進めます。逆にレンジの下端を下抜けした場合は、レンジ上端で建てた売りポジション群が利益を生み、下端で仕込んだ買いポジション群の含み損をカバーしながら順次決済を行います。

この戦略の重要なポイントは、ブレイクアウト後に含み益が十分に乗ったポジションの扱い方にあります。全ポジションを一気に決済するのではなく、利益が十分に乗っている一部のポジションを保有し続け、トレンドに乗って利益をさらに伸ばしながら、他方の含み損が帳消しになる価格帯で段階的に決済していくことです。これにより、トレンドが発生した際の利益チャンスを逃さず、さらに利益を積み増すことが可能になります。

ゾーン戦略の最大のメリットは、レンジ内にいる間は両建てでリスクを抑えつつ、上下どちらの方向にもブレイクアウトした場合には利益を確保することが可能という点です。損失リスクを限定しながらも、相場が大きく動いた際には利益を狙えるという特徴があります。

ただし、この手法にはいくつかの注意点もあります。両建てを行っているためトレンドが発生した場合の利益幅は、片張り(単一方向だけにポジションを持つ方法)と比べて限定的になります。また、エントリーと決済のタイミングが増えるため、資金管理を厳密に行い、あらかじめ損益分岐点を明確に計算しておく必要があります。

具体的には、レンジの上下の価格幅で何枚ずつポジションを仕込めば最終的に利益が出るのかを、事前に計算シートなどでシミュレーションしておくことが重要です。このような細かな計画性と手間は必要ですが、ゾーン戦略は特にレンジ相場の多い通貨ペアや時間帯では非常に効果的であり、「相場がどちらに動いても利益を狙える」可能性を秘めた高度な両建て手法の一つと言えます。

グリッドヘッジ戦略(Grid Tradingとの組み合わせ)

ゾーン戦略と類似していますが、より機械的・連続的に売買を行うのがグリッドトレードと両建ての組み合わせです。グリッドヘッジ戦略では、一定間隔(グリッド幅)で買い注文と売り注文をあらかじめ配置し、相場変動に応じて上下両方向にポジションを積み増ししていきます。たとえば現在レートを中心に、上に○pips刻みで売り指値を、下に○pips刻みで買い指値を多数セットしておき、相場が動くたびに次々と注文が成立していくイメージです。常に買いと売りのポジションが混在するため一種の両建て状態が維持され、相場がレンジ内で往復する限りは細かい利食いを積み重ねることができます。一方で想定レンジを大きく逸脱するトレンドが発生すると、大量の含み損ポジションが残ってしまうため、損切りやヘッジ対応が必要になります。 グリッド戦略では複数ポジションを段階的に構築する点がポイントで、先のゾーン戦略をよりシステマチックにしたものとも言えます。上級者向けのEA(自動売買プログラム)には、このグリッド手法を採用したものが海外でも人気です。例えば「Multi Zone Grid」といった名称のMT4 EAが存在し、買い・売りの両建てでグリッド注文を出し利益確定幅や損切り幅を自由に設定できるようになっています。グリッド+両建てのメリットは、レンジ相場で高頻度に利益を上げられる点と、ポジションを細かく分割しているため急変動時にも柔軟に対応できる点です。複数の小口ポジションを持っていれば、相場の動きに合わせて一部ずつ決済したり新規ヘッジを追加したりとポジションコントロールがしやすくなります。 注意すべきは、グリッド戦略自体がマーチンゲール的なリスクを内包し得ることです。負けてもナンピン(追加ポジション)を繰り返すことで勝率自体は高く見えますが、トレンドに乗られると損失が膨大になる危険があります。海外のトレーダーの間でも「単純なマーチンゲールは使うな。その代わりにグリッドでポジションを構築せよ。重要なのは負けたポジションの損失埋めに躍起になるのではなく、小さなグリッド利益を積み重ねて全体で勝つことだ」という指摘があります。したがって上級者は、グリッド幅やロット増加のルールを慎重に設定し、無制限にポジションサイズが膨れ上がらない工夫を凝らしています。例えば、一定以上のポジション数になったらそれ以上のナンピンを停止し強制ロスカットする、あるいはオシレーター系指標でレンジ相場とトレンド相場を判断しトレンド時はグリッドを休止する、といったリスク管理を組み合わせます。適切に制御されたグリッドヘッジ戦略は、「コツコツ利益を積み上げ、ドカンを防ぐ」高度な両建て手法として機能し得ます。

ポジションスケーリング(難平・利乗せの戦略的活用)

ポジションスケーリングとは、ポジションを一度にまとめて建てるのではなく、分割してエントリー・エグジットする手法の総称です。両建て戦略においても、このスケーリングの考え方を取り入れることで、リスクとリターンの調整がしやすくなります。上級者は相場状況に応じてポジションの一部をヘッジしたり、あるいはヘッジを外して追加エントリーしたりと、ダイナミックにポジションサイズを変化させます。 例えば難平(ナンピン)と両建てを組み合わせた手法を考えてみます。通常のナンピンは含み損が出た場合に同方向のポジションを追加し平均取得価格を有利にする手法ですが、両建て上級者は安易に難平を重ねる代わりに、一時的に逆方向のヘッジポジションを入れて損失拡大を防ぎます。その上で、相場が転換しそうなポイント(例えば強力なサポートライン到達など)でヘッジのショートポジションを利確し、本来の買いポジションをさらに追加するといったことを行います。これにより、単純にナンピンするよりもドローダウンを抑えつつ有利な価格で本命ポジションを増やすことが可能となります。要するに、ヘッジをクッションに使いながら段階的にポジションメイクするイメージです。 逆に、含み益が出ている側に利乗せ(ピラミッディング)する場合もあります。例えば両建ての買いポジションが利益方向に伸びている局面で、売りのヘッジを一部外し、さらに買い増しすることでネットの買いポジションを増やします。こうすることでトレンドに乗った際の利益を最大化できます。重要なのは、これらスケーリングを行う際にも明確な基準を設けることです。上級者は「●●の指標が△以上になったらヘッジを外して難平」「利益が○pips乗ったら追加ポジション」といったルールを設け、感情に左右されず計画的に段階操作をします。 ポジションスケーリングの利点は、一度に全決裁・全エントリーしないことで、相場の不確実性に柔軟に対処できる点です。両建て戦略は状況に応じて片側を減らしたり増やしたりする選択肢がありますが、スケーリングの考え方を取り入れれば「徐々にヘッジ比率を下げる」「徐々にネットポジションを増やす」といった調整がスムーズに行えます。一方、管理すべきポジション数が多くなるためトレード管理の難易度は上がります。どのポジションが何の目的で建てられたものか(ヘッジなのか本命なのか)混乱しないよう、上級者はポジションメモを残したり、口座をヘッジ用と本命用に分けるケースもあります。複数口座を用いてヘッジ用口座と方向性トレード用口座に役割分担することで、心理的にも整理しているトレーダーも存在します。

改良マーチンゲール戦略(Martingaleの進化版)

マーチンゲールは元々カジノの賭け方として知られる手法で、負けるごとに賭け金を倍にしていき、1回の勝ちですべての負けを帳消しにする戦略です。FXにおいてもマーチンゲール的発想でナンピン倍掛けを行う手法がありますが、そのままではリスクが極端に高いため、上級者は様々な改良を加えて実践しています。 改良マーチンゲールでは、単純に逆行時にロットを倍化するのではなく、両建てを織り交ぜて損失リスクを低減します。具体的には、例えば最初にロング1枚を建てて相場が下落したら、一定幅下でショートを2枚建てます。ここで単純ナンピンならロングを2枚追加するところですが、あえて逆方向に倍ポジションを建てる点がミソです。こうすると、更に下落すればショート2枚が利を生むのでロング1枚の損失を相殺できますし、上昇に転じれば元々のロング1枚が利を生むのでショート2枚の損失と相殺できます。結果、どちらに動いても一定幅動けばネットでプラスになるポイントが存在するわけです。プラス転換したらすかさず全決済し、シリーズを終了します。これにより、一方向に倍賭けを続ける純マーチンゲールよりも早い段階で損益をゼロ付近に持っていくことが狙えます。 さらに進化させた手法では、マーチンゲールとグリッドを組み合わせたり、倍ではなくフィボナッチ数でロットを増やすなど、増加比率を緩やかにする工夫も見られます。海外のフォーラムでは「MGH(Martingale Grid & Hedging)システム」と称して、マーチンゲールとグリッド・ヘッジを融合させた戦略も議論されています。これら改良型では、勝率は非常に高く損切りはごく稀という特徴を持つ反面、一度損切りするときは大きな損失を受け入れる前提です。上級者はそのリスクを理解した上で、資金に対する適切なロット設定と損切りルールを決めています。例えば「最大でも〇回までしか倍化しない」「証拠金維持率が△%切ったら強制カット」など事前に破綻ラインを想定し、最悪シナリオでも資金が残るよう計算します。 改良マーチンゲール系の手法は、一見すると「負けなし」に思えますが、リスクは蓄積する点を忘れてはなりません。上級者はしばしば複数通貨で分散させたり、通常のトレンドフォロー戦略と並行運用してリスクヘッジするなど、最悪の場合の損失をポートフォリオ内で吸収できる工夫をしています。また、幸運にも長期間ノーカットで利益を積み上げた場合でも、慢心せず意図的にリスクテイクをリセットすることがあります。例えば一定利益が出た段階で敢えて全ポジションを閉じ、小さな損失を確定させてでもシリーズをリセットすることで、際限なくポジションサイズが肥大化しないよう制御します。こうした慎重さと規律があって初めて、改良マーチンゲールも一つの戦略オプションとして機能しうるのです。

以上、上級者向けの両建て必勝法の極意と戦略的アプローチを解説しました。メンタル面の制御から資金管理、バックテストによる裏付け、そして高度なテクニックの活用まで、単なる思いつきではない総合的な戦略として両建て手法を位置付けることが重要です。上級者ほどこれら全ての要素をバランス良く統合し、マーケットに適応させながら自身の手法を磨き上げています。ただし、どんな必勝法も相場環境によっては通用しない場合があります。大切なのは状況に応じて柔軟に戦略を変えられる冷静さと準備です。ぜひ本記事の内容を参考に、自身のトレード計画に両建て戦略を組み込み、理論武装された上級者の両建て必勝法を追求してみてください。継続的な学習と検証を重ねることで、きっとマーケットで生き残り勝ち抜くための強力な武器となることでしょう。

日本人向け海外FX業者の両建て条件比較ランキング【2025年版】

日本のFXトレーダーで「両建て」(同一銘柄を同時に買いと売りで保有すること)を活用したい方に向けて、国内FXではなく人気の海外FX業者4社(XM、BigBoss、IS6FX、FXGT)の両建て可否と条件を比較し、ランキング形式で紹介します。最も重視する評価ポイントは「両建て条件の柔軟性」です。同一口座内での両建て可否、スプレッド拡大時の強制決済リスク、指値・逆指値注文の制限幅、ゼロカット制度との相性(マイナス残高リセットの有無と悪用対策)などを中心に比較します。また、各社のサポート体制(日本語対応)、取引プラットフォーム(MT4/MT5対応状況)、最大レバレッジ、スプレッド水準、ボーナスなど日本人ユーザー向けの利点・弱点もあわせて解説します。 両建てのメリット・注意点: 両建てを上手く使えば、急変時のリスクヘッジや強制ロスカット回避に役立ちます。しかし、同一口座内で許可された方法でのみ行うことが重要です。複数口座間や他社間での両建てなど禁止手法を行うと口座凍結や利益取消等のペナルティを受ける恐れがあります。また、両建て中はスプレッドとスワップコストがポジション2倍分かかるため、長期の持ち越しにはコスト増になります。両建て解除時(片方を決済した瞬間)に必要証拠金が一気に増えて追証・ロスカットになるリスクもあるため注意が必要です。これらを踏まえ、各社の特徴を見ていきましょう。

第1位 XM(エックスエム)

XM

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XM(正式にはXMTrading)は日本人利用者にも人気の海外FX業者で、両建て条件の柔軟性がトップクラスです。同一口座内での両建てが公式に認められており、同一口座内・同一銘柄であれば買いと売りを同時保有可能です。またXMでは同一口座内で同じロット数を両建てした場合、FX通貨ペアや金・銀では必要証拠金が0に相殺されます。つまり証拠金なしで両ポジションを維持できるため、両建て中に証拠金維持率が極端に低下して強制ロスカットされるリスクを抑えることができます。この仕組みにより、急な相場変動でもポジションを維持しながら様子を見る戦略がとりやすいです。

注文制限の柔軟性

XMは指値・逆指値注文の最低許容距離(ストップレベル)が全銘柄で0に設定されており、現在価格から極めて近い位置にも注文を置けます。例えば数pips未満の狭い利確・損切り設定や即時両建てエントリーもストレスなく可能です。ストップレベル0はスキャルピングや細かい両建て戦略には大きなメリットで、価格制限による取引の制約がありません。

禁止事項と注意点

XMでは同一口座内以外での両建ては禁止されています。自社内の別口座や他社口座を使って意図的に両建てし、ボーナスやゼロカットを悪用する行為は規約違反となり、発覚時は利益取消や口座凍結など重い処分の可能性があります。ただし通常の範囲で同一口座内で両建てする分には問題なく、XM側も公式ページで「強制ロスカットの防止等に両建てを有効活用できる」と案内しています。ゼロカット(マイナス残高リセット)制度も導入済みで、万一相場急変で口座残高がマイナスになっても追加の支払い義務はありません。※もっともXMでは両建てしている限り証拠金維持率が安定しロスカットされにくいため、ゼロカットが発動するケースは稀でしょう。

その他日本人向けポイント

サポートは日本語で平日24時間対応しており安心感があります。取引プラットフォームはMT4/MT5に対応。最大レバレッジは最大1,000倍と非常にハイレバレッジの取引が可能です。口座タイプもスタンダード・ZERO口座など複数あり、ZERO口座を選べばスプレッドは極狭(USD/JPYで平均0.1~0.3pips程度+手数料)になるため両建て時のコストも抑えられます。一方スタンダード口座ではUSD/JPYで約1.5~1.6pips前後のスプレッドで、両建てすれば実質倍のコストになる点は認識しておきましょう(これはどの業者でも両建ての宿命です)。XMは口座開設ボーナス(約13,000円)や充実した入金ボーナスプログラムも魅力で、ボーナスを証拠金として両建て戦略に活用することもできます。ただしボーナス目的の不正両建ては禁止なので、複数口座を駆使した無リスク取り引きなどは厳禁です。

総合的に、XMは両建て条件の自由度が最も高く初心者から上級者まで安心して両建て運用ができる業者です。日本語サポートや取引環境も充実しており、国内FXでは実現できない高度な両建て戦略にも最適です。

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第2位 BigBoss(ビッグボス)

BigBoss

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BigBossは上級トレーダーに支持される海外ブローカーで、最大レバレッジ2,222倍という突出したハイレバレッジが特徴です。同一口座内での両建てももちろん許可されており、同じ通貨ペア・同じロット数での両建てならXM同様に必要証拠金は相殺され0になります。そのため、両建て時の証拠金負担を心配せずにポジションを構築可能です。実際「通貨ペアとロット数が同じ注文を行えば証拠金が相殺され、ロスカットのリスクもなくなる」と公式コラムでも解説されています。証拠金維持率が20%を切りそうな局面で両建てすれば、強制ロスカットを回避できるとも言及されています。ゼロカット保障も完備されており、万が一相場急変で口座残高がマイナスになっても追加証拠金の請求なしでリセットされます。

発注制限と取引環境

BigBossのストップレベル(最低指値幅)は主要通貨で約1.0pipsです。XMほどゼロ距離ではありませんが、国内業者よりは狭く、極端に近い指値でなければ問題なく注文可能です。例えばドル円では現在値から1pips以内の位置に逆指値・指値は置けませんが、1pips離せばOKという水準です。この程度であればスキャルピングやナンピン的な両建てでも大きな支障はないでしょう。ただ、後述のIS6FXやFXGTの一部口座よりは若干不利な点として留意してください。

禁止事項と注意点

BigBossも他社同様に複数口座間や他社口座との両建ては禁止しています。うっかり別口座で反対ポジションを持ってしまうと規約違反となり、発覚時は利益没収・口座凍結のリスクがあります。特にBigBossでは経済指標発表時のみを狙った両建て取引も明確に禁止事項に挙げられています。例えば米雇用統計直前に別口座で買いと売りを仕込み、大きく動いた方だけ利益確定してもう一方はゼロカットで損失補填…というゼロカット悪用行為は厳禁です。実際そのような取引はBigBossの経営を圧迫しかねないため禁止と明言されています。通常の同一口座内での両建てを行う分には問題ありませんが、意図的なゼロカット狙いは絶対避けましょう。

日本人ユーザーへの利点

BigBossは公式サイト・サポートともに完全日本語対応で、サポートも比較的手厚いです。取引プラットフォームはMT4とMT5に対応し、さらに独自の「QuickOrder」アプリなど利便性向上ツールも提供しています。スプレッドは標準的で、例としてUSD/JPYは平均1.3pips前後とXMスタンダード口座と同程度です(両建て時は倍の約2.6pips相当のコスト意識は必要)。最大レバレッジは上述の通り圧巻の2,222倍で、さらに証拠金維持率0%までロスカット水準を下げられる「デラックス口座」などユニークなサービスも展開しています。ハイレバ志向の上級者には非常に魅力的でしょう。ボーナス面でも、新規口座開設ボーナスや入金ボーナス(毎月変動あり)を提供しており、取引毎に貯まる「BigBossポイント」を使って抽選で賞金が当たるガチャなどユニークな特典もあります。

総評

BigBossは超ハイレバ環境下で両建てを駆使したいトレーダーに最適な業者です。ストップレベルが僅かにある点などXMに比べ制約はわずかにありますが、許容範囲内と言えます。強力なレバレッジを活かし、証拠金を有効活用しながら両建て戦略で利益追求したい場合におすすめの海外FX業者です。

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第3位 IS6FX(アイエスシックスFX)

IS6FX

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IS6FXは日本人向けにサービス展開している海外FXブローカーで、旧is6comからリニューアルした経緯を持ちます。同一口座内での両建ては公式に「可能」と明言されており、買いポジションと売りポジションを同時保有できます。ただし口座間や他社間での両建て、さらには「類似通貨ペア」を使った疑似的な両建ても禁止されています。類似通貨ペアとは例えば「ドル円の買い」と「ユーロドルの買い」を同時に持つような取引で、片方がドル高・もう片方がドル安で利益を狙うケースです。これもドルのヘッジと見なされ規約違反となる可能性があります。要するにIS6FXでも純粋に同一口座内・同一銘柄での両建て以外は禁止と考えておきましょう。 証拠金とロスカット

条件

両建て時の証拠金はネットオフセット方式で計算されます。同じ数量での両建てなら必要証拠金は0、異なる数量の場合は差分ロットに対してのみ必要証拠金が発生します。例えばUSD/JPYを買い3ロット・売り2ロットの場合、ネット1ロット分の証拠金だけ必要ということです。よって同ロットできっちり両建てすれば証拠金負担なくポジション維持が可能です。ゼロカット制度も採用されており、追証が発生せず口座残高以上の損失は負いません。もっとも、IS6FXも禁止行為によるゼロカット悪用には厳格で、そうした不正が認められた場合は口座停止などの措置を取るとしています。

注文執行面の特徴

IS6FXのストップレベルは平均約2.0pipsとやや広めです。実際に「ストップレベルが広くスキャルピングに不向き」との指摘もあるほどで、現在価格から2pips以内に指値・逆指値を置くことはできません。XMやBigBossと比べると発注の自由度で見劣りしますが、数pips程度の余裕を持てば通常のトレードには問題ないでしょう。短期の高速両建てでごく浅い利確・損切りを頻繁に行うようなスタイルには不向きな面がありますので、その点は第3位とした理由です。一方でスプレッドもやや広めで、公式によれば取引手数料無料の代償として平均スプレッドは他社より高めに設定されているとのことです。例えばUSD/JPYの平均スプレッドは公開されていませんが、ユーザー評判では主要通貨ペアで2pips前後との声もあります(市場状況で変動)。

日本人向けサービス

IS6FXはサイト・サポートともに完全日本語対応で、国内銀行送金にも対応するなど入出金面でも日本ユーザーに配慮しています。取引プラットフォームはMT4/MT5両対応で使い慣れた環境でトレード可能です。最大レバレッジは基本1,000倍ですが、なんと一部口座では常時2,000倍まで引き上げることが可能です。過去には期間限定で6,666倍という超ハイレバ口座も提供された実績があります。現在利用できる「レバレッジ2,000倍口座」は誰でも開設可能で、基本スペックはスタンダード口座と同じくボーナスも一部利用可となっています。ハイレバ志向の方には魅力的でしょう。ボーナスキャンペーンも積極的で、新規口座開設で証拠金プレゼントや、入金100%ボーナスなどが定期的に開催されています。これらボーナスは両建ての証拠金維持にも役立ちますが、繰り返しになりますがボーナスだけを狙った両建て(複数口座での両建て益出し)行為は規約違反なので注意してください。

総評

IS6FXは高いレバレッジと豊富なボーナスを武器に両建てを活用したいトレーダーに向いています。同一口座内での両建て自体は問題なく行え、証拠金も相殺されます。ただし注文制限やスプレッド面で上位2社に比べ若干の使いにくさがあるため、第3位としました。国内にはない高レバ環境と手厚いキャンペーンを活かしつつ、ルールを守って運用すれば大きなメリットを享受できるでしょう。

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第4位 FXGT(エフエックスジーティー)

FXGT

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FXGTは近年日本人トレーダー向けに急成長している海外FX業者です。通貨ペアだけでなく仮想通貨や株価指数などマルチアセットを単一口座で取引可能な点が特徴で、暗号資産CFDは週末含め365日取引できます。両建てについても「同一口座内のみ可能」と公式明記されており、1つの口座内であれば買いと売りの同時保有が認められています。他社同様に複数口座間や他社口座間、グループで結託しての両建て、およびゼロカット悪用目的の両建ては利用規約で厳しく禁止されています。発覚すれば出金拒否や口座凍結など重いペナルティとなるため、これらは禁止行為と心得ましょう。

証拠金とリスク管理

FXGTも同一銘柄・同一ロット数の両建てなら必要証拠金はゼロに相殺されます。売り買いでロット数が異なる場合は差額分に対してのみ証拠金が必要です。例えば1ロットの買いと0.5ロットの売りを建てると0.5ロット分の証拠金が発生します。証拠金が相殺されることで、両建て中は証拠金維持率が高く保てるメリットがあります。ただし、急変動やスワップ発生で片方のポジションが決済され両建てが崩れると、その時点で必要証拠金が一気に発生し、口座残高不足だと強制ロスカットになり得るため注意が必要です。FXGTのMT4/MT5にはワンクリックで両建てポジションを同時決済する機能がないため、解除時は片方ずつ決済することになります。一方を決済した瞬間に維持率低下→ロスカットという最悪の事態も起こり得るので、大きな両建てを外す際は十分な余力を確保してください。

発注制限(ストップレベル)の弱点

FXGTが第4位となった最大の要因は注文制限の厳しさです。FXGTではストップレベル(指値制限幅)が口座タイプによって異なり、ボーナスが使える通常口座では主要通貨ペアで5~8pips程度もの開きが必要です。例えばUSD/JPYなら現在価格から約0.05~0.08円以上離さないと指値・逆指値注文が置けません。これは他の海外FX業者と比べてもかなり広く、細かな利確・損切りを設定したい両建てトレードには不便です。唯一ECN口座(Zero口座)だけはストップレベルが実質ゼロ(非常に狭い)となり、好きな価格ですぐ注文を出せます。しかしECN口座は取引手数料が発生しボーナス対象外となります。まとめると、「ボーナス付き口座は発注制限が厳しく、発注制限の緩いECN口座はボーナスが使えない」というジレンマがあります。頻繁に両建てで出入りするスキャルピング派にはECN口座一択になりますが、せっかくの各種ボーナスを活かせない点はデメリットでしょう。

取引コストとスプレッド

FXGTの標準口座(スタンダード+口座等)のスプレッドはやや広めで、USD/JPYで約1.8~2.0pips程度との報告例があります(変動制)。加えて上述のようにストップレベル5~8pipsでは、近めに逆指値を置いても結局滑らせる必要があり、実質的な損切り幅が大きくなりがちです。ECN口座ではスプレッドは狭く(主要通貨で0.0~0.3pips台)取引できますが、往復手数料が発生します。両建て自体はどの口座でも可能なので、取引コストを取るかボーナス活用を取るかで口座を選ぶことになります。

日本人向けサービス

FXGTも日本語サポートに対応しており、国内銀行送金やクレジットカード入金も利用できます。取引プラットフォームはMT4/MT5対応で環境は万全です。最大レバレッジは口座種別によりますが、基本的に最大1,000倍が提供されています(一部「Optimus口座」で残高条件付き最大5,000倍という設定もあり)。仮想通貨CFDも最大1,000倍と業界最高水準で取引可能と謳われています。ボーナスキャンペーンも頻繁で、口座開設ボーナスや入金100%ボーナス、取引量に応じたキャッシュバック企画など魅力的なプロモーションがあります。これらは証拠金を厚くする意味では有用ですが、前述の通りボーナス口座ほど発注制限が厳しい点には注意が必要です。

総評

FXGTは取扱商品が豊富でオールインワンの取引環境を求めるトレーダーに向いています。同一口座内での両建て自体は許可され、証拠金相殺も利くため基本機能は問題ありません。ただ、指値制限の広さという点で両建て運用の自由度は他社より劣ります。このハンデを乗り越えるにはECN口座を利用するなど工夫が必要です。総合的に見て両建て条件の柔軟性では4社中もっとも劣るため第4位としました。しかし、仮想通貨を含む24時間取引や最大5,000倍レバレッジなどユニークな強みもあるため、自身の戦略と照らし合わせて選択すると良いでしょう。

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まとめ

海外FX業者4社の両建て可否・条件を比較しました。総じてどの業社も「同一口座内」であれば両建てOKであり、必要証拠金が相殺される点は共通しています。ゼロカット制度も完備しているため、大きな相場変動時も追証リスクなく安心です。ただし、複数口座を利用した両建て(業者間・社内別口座問わず)やゼロカット悪用行為は共通して禁止されているので絶対に避けましょう。ランキング上位のXMやBigBossは発注制限の緩さや取引条件の良さから、両建て戦略の自由度が高いと言えます。

【第1位 XM】はストップレベル0で初心者にも扱いやすい

【第2位 BigBoss】は超ハイレバを活かした積極的な両建てに向いている

【第3位 IS6FX】は高レバとボーナスで攻めたい方に向いている

【第4位 FXGT】は多資産を一元管理したい方に向いている

自分のトレードスタイルや重視ポイントに合った業者を選び、規約遵守のうえで安全に両建てを活用してください。各社とも日本語サポートがありますので、不明点は問い合わせながら上手に活用していきましょう。

この記事を書いた人

暗号通貨取引所FX編集部は、海外FX・暗号通貨FXの口座開設やボーナス活用に10年以上の経験を持つプロライターによって構成されています。
また、発信する情報の信頼性や正確性を確保するため、日々変動する海外FX業界の最新情報やトレード環境、規制情報などを徹底的に調査・検証し、初心者から上級トレーダーまで、安心して海外FX・暗号通貨FXを利用できるような情報発信を心掛けています。
ユーザーの目線に立ったわかりやすく正確なコンテンツを提供し、多くのトレーダーから支持を得ています。

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